怒りをコントロールする

怒りを同僚や部下(子供)にぶつけて失敗しないために


1、こんなことありませんか?

職場で部下を叱るときや同僚が犯した間違いを指摘するときに、怒りの感情そのままで話してしまう。家庭でも配偶者にイライラしたり、言うことを聞かない子供に腹が立ったりして怒ってしまう。

 また怒ってはいけないと思い、怒りの感情を我慢することを繰り返したり、そのような状態がある程度続いたりした後に、あなたの怒りが爆発してとんでも無い事になってしまったというようなことは無いでしょうか?

 

 「怒る事は悪いことだ」と思っていると、怒ってしまった後に罪悪感が生じたり、自分を責めたりしてしまします。怒りの感情は決して気分の良いものではありません。だからといって、その感情が出ないように抑圧することも良くありません。怒りに限った事ではありませんが、感情というものは抑圧すればするほど圧力が高くなり、ある時、一気に噴き出るようになります。また完全に押さえ込むと、それがトラウマとなって、将来のあなたの人格にまで影響を与えかねません。

2、「怒る」と「叱(しか)る」

「怒る」と似たような言葉に「叱る」というのがあります。では、「怒る」と「叱る」とはどのような違いがあるのでしょうか?

 「怒る」というのは、自分が感情的になって相手を威圧的に説き伏せることであり、自己中心的な行為です。それに対して「叱る」というのは、相手に成長してもらうために何が悪く、どのように改善して欲しいのかを伝えるという相手を思いやる行為です。

 

 こちらが感情的になって怒ると相手も感情的になりやすく、素直に受け入れることができません。「怒る」のではなく「叱る」を意識して、話すように努めましょう。そうすることで、コミュニケーションが円滑になり、人間関係が改善していきます。

3、なぜ「怒り」が生じるのか

皆さんはどういう時に怒りますか?

相手の言動によって、自分の心に傷がついたりとか、腹が立った、イライラした、カアーッとなったりした時に怒るのではないでしょうか?「子供が言う事を聞いてくれて嬉しいから怒ってやろう」とか、「業績が上がって気分がいいから、部下を怒ってやろう」とか、「彼が優しくしてくれて嬉しいから怒ってあげよう」などと思う人はいないと思います。

 

では、どういう時に気分を害したり、腹が立ったり、イライラしたりするのでしょうか?それは、相手の言動が自分の期待していたものと違った時ではないでしょうか。しかもその違いが大きければ大きいほど、「怒り」の感情も大きくなります。

4、「怒る」ことで「怒る」目的は達成できるのか

「怒る」という行為は、相手があっての行為です。もちろん、自分自身に対して腹が立ったり、イライラして怒るという事もありますが、いずれにしても「怒る」対象があります。「怒る」行為に相手(対象)が存在しているということは、そこには「怒る」目的があるということになります。ストレス解消だったり鬱憤ばらしだったり、どんなに相手を痛めつけようとも、それらはほんの一時的なものであり、最終的な問題の解決にはなりません。

 では、なんのために怒るのでしょうか?その目的は何でしょうか?

 それは「怒る」ということを通して、相手に何かを伝えたいということです。そして、それを伝えることで、今後、相手に対して同じようなことを繰り返してほしくない、改善して欲しいということです。

 

 その目的が分かると、「怒る」から「叱る」に変えることができます。「怒る」という行為は、どうしても相手に対して攻撃的になりますから、相手も素直には受け入れられないのです。では、どうしたら上手に「叱る」ことができるのでしょうか?

5、上手な叱り方

感情的になって「叱る」ことを「怒る」と言います。これでは「叱る」目的を達成できません。「叱る」時は、あくまでも冷静でなければなりません。よく言われる「叱る」ときの禁句というのがあります。例えば、「何度も言っているけど…」というような過去を引きずる言葉、「なんで?どうして?」というような相手を責めるような言葉、「いつも・必ず・絶対」のような相手を決め付ける言葉などがあります。これらの言葉を使った瞬間に、あなたの感情が入ってしまうのです。

 では「叱る」時はどうしたら良いのでしょうか?

 まずは冷静な態度を取ること、そのためには、今、何故叱ろうとしているのかを考えます。②次に、相手のその言動によって、自分はどのような気分になったのかを話します。「今あなたがこのようなことをしたことで、私は…のような悲しい気分になりました。」と感情を込めずに、事実だけを淡々と伝えます。③その次に、相手に何故そのような言動をしたのかを聴きます。この時に「どうしてそのようなことをしたのですか?」と聞く場合、相手を責めていないか注意しましょう。この②と③の順番は、場合によっては逆の方が良い場合もあります。④最後に、これからどうして欲しいのかを伝えます。あるいは今後のことを話し合います。

 このようにすることで、こちらの思いが相手に伝わりやすくなります。

 

 できれば、①の次に、相手の良いところを見つけて褒めてあげると、効果は絶大です。人は自分のことを「認めて欲しい・分かってほしい・愛してほしい」という欲求をもっています。これらの欲求は人間の「究極の欲求」とも言われています。普段のその人の行動などを褒めてあげることで、その人は自分のことが認められたと感じます。そうすると、こちらの思いがより伝わりやすくなります。ぜひ試してください。

6、「怒り」を「感謝」に変える

 自分にとって腹ただしい出来事や悪いことと思える出来事に出会ったとき、私たちは「怒り」や「悲しみ」の感情が出てきます。そういう時に、何らかの形で「感謝」に変えることができたら「どんなに素晴らしいことだろう」と思いませんか?「怒り」や「悲しみ」の感情を「感謝」の感情に昇華できるようになると、感情がさらに豊かになり、職場だけでなく家庭や友人などの人間関係全般に渡ってコミュニケーションが活発になり、あらゆる人との意思の疎通が図られるようになります。ストレスの原因はほとんどが人間関係であるとも言われていますが、そのようなストレスからも解放されるようになります。

 全ての出来事には、その出来事としての事実と伴に、その出来事に対するあなたの捉え方があります。同じ出来事に出くわしても、それによって腹を立てる人もいれば、ありがたいこととして受け取る人もいます。その違いは、その出来事(事実)に対する捉え方の違いです。

すこやか心理カウンセリングでは「怒り」を感じた時に、それをどのようにしたら「感謝」に変えることが出来るかということをやっています。

 

詳しくは、「すこやか心理カウンセリング」にお問い合わせ下さい。